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最終更新2001.5.26

概要

沖縄本島のバスを乗りこなすのは至難の業である.この項目を見て少しは乗りこなせるようになるだろうか?また,宮古や石垣などの離島ではまたバス事情はまったく異なるので十分注意されたい.

バスの利用者はお年よりか高校生,中学生,小学生が主なお客さんである.それ以外の人はほとんど車やバイクを持っており,路線バスはあまり利用しないようである.

通学時間帯は小中高校生で大変にぎわう.

バス国際通りを歩いていると、4台も5台もバスが連なってくることがある。 このバスを乗りこなすのは並大抵の努力ではできないっ!。バスの運行体系は那覇市内線と市外線に大きく分かれており、市内線は一律200円の先払いの前乗り後ろ降り、市外線は距離に応じた料金で前乗り前降りである。

系統番号が20番以上は市外線に,17番以下は市内線に割り当てされている状況である.

拠点となるバスターミナルが那覇、名護、糸満、読谷など何カ所かにある。

時刻表とバス

バス停バスはいつ来るかわからない。これは全国共通であるが、沖縄では始発でも時間どおりにこないバスがある.先日もローカル路線での始発ターミナルで待っていたら,運転手さんも詰所にいるのに,10分弱遅れての出発でした.

普通時間どおりにこないといえば遅れていると思うが,逆に早い時間にすでにいってしまっていることもある.本数の少ないバスに乗る際は発車時刻よりも十分に前から気長に待つ必要がある.

バス停の時刻表は貼ってなかったり,貼ってあっても破れていたり、印刷が薄くなって見えなかったり、“5時から23時まで(始発から最終まで)7分から35分おき”と書いてあるだけで具体的な時間が書いてなかったり…となんとも困ってしまうバス停がやや多く見受けられる。郊外のほうでは、バス停の標識自体が朽ちてしまって、骨組みだけしか残ってないものなどもある。こうなると時刻表どころではない。

特に那覇周辺などは渋滞していると当然ながら遅れる.那覇名護線のような長大路線での後半のバス停などでは時刻表はほとんどあてにならないといっても過言ではない.渋滞などで誤差が非常に大きくなってしまうから.

ルートの検討

バスに乗る前に,何番の系統でどこに行くか,乗り換えは必要か,といった情報を調べておいたほうが安心ですね.全系統の主要バス停の時刻表が入手可能です.

バスの時刻表は那覇バスターミナルの2階の沖縄県バス協会でもらえる.2001年度版は4月25日入荷だそうです.これがあればバスで迷うことは少しは減るでしょう.

バス停で いざバスに乗る.

一つの目的地に行くのにも何通りかの経由便があり、かなり遠回りをするものがあるので注意しよう。やはり前もって調べておくと安心である.

同じ系統番号でも経由が違うこともある.これは走行中のバスの行き先表示幕を見て判断するしかない.初めて乗る路線の場合は,地理に詳しい人はいいが,勘に頼るか,誰かに聞くか...

終点のターミナルや系統が1つしかないバス停では大して問題ないかもしれないが,何系統も通るバス停からの乗車は大変である.

時には同じ系統のバスが2,3台も続けてくることもあり,そのうちの先頭の1台がバス停に泊まっている間に後ろのバスは追い越し車線を追い越していくというのもよく見られる光景でもある.後ろのバスが違う系統の場合でも追い越していくことが多々ある.これには注意が必要である.

かくいう私も,やられてます.国際どおりの牧志から安謝行きに乗ろうとしたら、先に止まっていたバスを後ろから追い越して通過した。船の時間もあったので、タクシーを拾おうかと思ったが、バスの経路上、崇元寺までショートカットで重い荷物を持ちながらダッシュ。どうにかバスは渋滞に巻き込まれていて、走って先回りすることができました。自分でこうやって書いているのに。

途中のバス停から乗るときは目的のバスが来たら、「乗るよー」と手を挙げて運転手に「乗る」という意志表示をして知らせないと、次はいつ来るともしれないバスが目の前を通過していってしまう。先にも書いたが,後ろから追い越していくこともあるので,常に目的のバスがこないかどうか車道を注視し,目的のバスがきたら手を挙げるなりしてバスを止めないとだめである.

ところが,

張り紙2001年1月に気が付いたのだが,バス停にこのようなシールが貼ってあった.これも場合によりで,表示の通り止ってくれることもあるが,手を挙げて合図した方がよい.実際利用者もそうしてるし.何のための表示なんだろう?

2001.2.10

また,行き先に不安があれば乗る前に運転手に○○は行きますか?と聞くと安全である.関係ないバスを止めるのも困りますけどね.

バスの中で

無事に目的のバスに乗れたら一安心ですね.

時には運転が荒いバスもあります.バスも結構とばしますよ.

しかし,油断はいけません.降りることが難しい場合もあります.なにそれ?と思うでしょうが,次は○○ですという案内放送が実際とずれていることがある.たいていの場合は整合しているのだが,運転手さんによっては押すのを忘れているのか,案内がだいぶ前のままで止まっていたり,1つずつずれていたりすることがあった.もちろん途中で気が付いて早送りするのですが,乗降客に整理券番号が違うとか,運賃が表示されてないという指摘でようやく気が付く場合もある.

いつも利用してる路線ならば問題ないですが,初めての路線だと,目的のバス停で降りられないことがあるかもしれませんね.事前に地理に詳しくなっておくと安心かも.

バスの乗り換え

近くのバス停に目的地まで行く路線がなければ途中でバスの乗り換えという事態も普通に発生する.同じ名前のバス停でも路線によって違う場所にバス停が設置されていることも多く(交差点で路線が分岐するところなど),注意が必要である.

結論

ここに紹介した現象を1度に体験するのは難しいかもしれませんが,バスを乗りこなすのは難しいです.

100を超える系統番号があり,東京の地下鉄など比較にならないほど網目のように路線が入り組んでいる.1つの目的地に行くのにもいくつもの経由がある.

沖縄の人も普段は車に乗ることが多くあまりバスを利用しない.利用しても特定の通勤・通学に使う路線しか乗らないので,知らない路線のバスに乗るのは難しい.

まあ,このような現象に遭遇しても,いらいらせずに.バスはこういうものなのですから.気長に待ちましょうね.そうじゃないとバスには乗れませんよ.耐え切れん!という方は車やタクシーをご利用くださいね.

ご注意

これらの記述は私の体験談によるものですが,バスの事情はそのときの交通渋滞や運転手さんにもよって全く異なる点にご注意ください.やけにていねいな新米風の若い運転手さんもいますし.


いつもレンタカーのあなたも,たまにはローカルバス路線の旅もいいですよ.時間とコストはかかりますけど.