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2001.6.13

異文化をダイレクトに感じ取ることができるのはなんといっても食。

沖縄には目に見える形で異なる食文化が混在している。

中国との長い交流で生まれた食文化
アメリカの食文化
日本の食文化
移民県らしい中南米料理など。

こうした異なる食文化が普通の人々の生活に溶け込んでいるのが沖縄の食文化の特徴である。


ファーストフードチェーンA&W

A&Wというファーストフードチェーンがある。地元ではエンダーと呼ばれているらしい。これは内地にはなく、沖縄限定である。A&Wはアメリカ生まれ。63年以来沖縄に展開している。アメリカ企業のフランチャイジーだが、資本は沖縄。見つけたらまず1度入ってみましょう。

1度は飲まれたし、ルートビア。

ここに来たら、これを注文しないと始まらない。その名も「ルートビア」。私ははじめて見たときドリンクなのかさえも何なのかわからなかったが、注文してみて初めてわかった。ビアとつくからビールかと思ったけど、違う。これは飲んでみるしかない。味は、ここに書きたくてしょうがないがあえて書かないでおく。自分自身で確かめあれ。おすすめは、カリっと揚がったオニオンリングとユニークな味のルートビアらしい。

また、店内での食事のほか、ドライブイン(ドライブスルーではない。)がある店もある。ぜひ両方試してみよう。本土にあるファーストフード店はほぼドライブスルー形式を採用している。これは説明いらないと思う。では、ドライブインとは何か。これは、料金所みたく、クルマをとめるブースが何カ所もあり、そこに備え付けのインターフォンとメニューで注文するのである。商品は店員がクルマまで持ってきてくれる。これはアメリカのスタイルである。


大衆食堂に入ってみよう

裏通りを歩いていたり、郊外でドライブをしているときに古びた食堂を見つけたら迷わず入ってみよう。はじめて食堂に入る内地人はカルチャーショックを受けずにはいられないだろう。

メニューに「みそ汁」「おかず」といったものがあるかもしれません。そこで、「みそしる」「おかず」「ご飯」のそれぞれをいやに単価が高いなと思いつつ注文すると、大変なことになるのだ。じつは、「みそしる」や「おかず」は単品メニューではなく、立派なセットメニューなのだ。

たとえば、みそ汁はメインディッシュで具だくさんこれにご飯がつく。また、おかずはご飯と普通のみそ汁がついてくるといったぐあいだ。こうした大衆食堂では総じて量が多い。

ポーク卵というメニューもある。これは、米軍のもたらした食文化のひとつであるランチョンミート(ポークの缶詰)と卵をいためたあまりにも簡単な料理である。一説によると、米軍と沖縄のおばさんとの間で考えられたという。

いろいろ書くよりもまず入ってみることだ。


ステーキ街

那覇の辻周辺(このあたりで満たされるのは食欲だけではないらしい!?)には安くてうまいボリューム満点のステーキ屋が集まっている。一番古くからの老舗ジャッキーステーキハウスは1960年のオープン。この周辺が米兵向けの飲屋街だった。その米兵をターゲットに営業を始めたところ大当たり。周囲に同様のステーキ屋ができてきた。ジャッキーステーキハウスは午前11時から翌日午前1時30分まで営業。窓のない店の扉の上につけられた意味ありげな信号が空席状況を示す。はじめてきた人はここで入ることを躊躇してしまうかもしれない。空席ありますの青から黄、満席の赤へと変わる。「力がつきますジャッキー」とクルマがジャッキアップされている絵のダジャレがなんとも笑ってしまう。

ここの一番の人気はテンダーロイン。S150g,M200g,L250gのサイズがあり、ライス、スープ、サラダがつき1100円から1500円という安さ。

沖縄の食を満喫しよう。

沖縄そば
沖縄の大衆料理の王様。沖縄にいったら必ず食べること。

いわゆる本土でいうそば粉を使って作ったものではない。小麦粉とかんすいで練ったうどんときしめんとラーメンの中間のような麺に、豚肉とかつお節でとったスープ、それに煮しめた豚肉の3枚肉とかまぼこ、紅しょうがとねぎがのる。これがスタンダードな沖縄そばである。

宮古には宮古そば、八重山には八重山そばがある。ぜひご自分の舌で味わっていただきたい。

チャンプルー
沖縄の炒め物のことである。ごく普通の家庭料理である。チャンプルーという言葉はごた混ぜという意味の一般名詞として使われることも多い。長崎のチャンポンとインドネシア語でミックスをあらわすCHAMPURと同じ仲間であると考えられている。

なべに油をひき、野菜や豆腐、豚肉やポークのランチョンミートなどをいっしょに炒める。使う野菜によって、ゴーヤーチャンプルー(苦うり)、マーミナーチャンプルー(もやし)等と呼ぶ。

チャンプルーはさっとすばやくいためるのにたいしてイリチーとはゆっくりといためたもののことをいう。


ちゃんぽん.ご飯の上にチャンプルーがのる.

泡盛
泡盛は米を原料に黒麹菌で醗酵された蒸留酒。この黒麹は沖縄にしかなく、泡盛を決定づけた琉球独自の隠し味になる。何といってもアルコールが強いのが印象的。独特の風味がある。

フーチバージューシー
ジューシーとは炊き込みご飯のこと。フーチバーとはよもぎのこと。
ジューシーにはくふぁー(かたい)とやふぁらー(やわらかい)2種類あってやわらかいほうはいわゆるぞうすい。

てんぷら
沖縄のてんぷらは何しろ衣が厚い。いか、魚などが寝袋にくるまっているみたい。おやつ感覚に食べる。夕方のおやつどきには行列ができる店もあるという。

お菓子
ヒラヤーチー
小麦粉を水と卵に溶かして、にらなどの具を入れて、クレープ上に薄く円形に焼いたシンプルなおやつ感覚の料理。ソースやしょうゆをかけて食べる。

似たようなものだが、黒砂糖を入れたちんぴんや味噌を巻いたぽーぽーなどがある。

サーターアンダギー
沖縄風ドーナツ。沖縄の故郷のお菓子といえばまずこれだ。小麦粉、卵、黒糖をボール上にして油でカリッとあげる。真ん中が花が咲くように割れているのが特徴。

塩せんべい
沖縄の駄菓子屋の伝統商品。小麦粉を焼いて塩をまぶした直径10cmくらいのせんべい。食べ始めると止められない。ビールのつまみとしても人気らしい。しょうゆ味せんべい圏の人間にとっては新鮮だった。本当に止められなくて、筆者は那覇から東京までの飛行機内でばりばりずっと食べていた。(昼食代わりに。)

ちんすこう
琉球王朝御用達だった琉球伝統菓子。中国にそのルーツをもつ焼き菓子。

沖縄のもっともポピュラーなお土産の一つである。銘柄にこだわって選んでみるのもいいかも。

こんぺん
ややしっとりとしたクッキー風の生地のなかに、ナッツなどの具が入った沖縄版月餅。

はちゃぐみ
はちゃぐみのぐみとはお米のこと。昔からある米菓子だ。米と砂糖からできているシンプルなお菓子。

タンナファークルー

tannafaこんぺんと並んで、いちおしの沖縄のお菓子。やわらかいのにふにゃふにゃしていない食感は、内地でいうたまごパンのようなもの。黒糖が引き出す素朴な風味は100年前から親しまれてきた味なのだそうだ。

オリオンビール
元祖地ビール。名護市に工場があり、沖縄県内で多くのシェアを誇る。その生産のほとんどが沖縄県内で消費される。

沖縄県外ではほとんど見かけないが、先日、熊谷市の某コンビニにおいてありました。一度、飲んでみてください。

コーレーグース
大衆食堂に良くおいてある、非常に辛い香辛料。沖縄産のトウガラシを泡盛につけてある。沖縄そばなどの汁物との相性が良い。なお、とても辛いので、入れすぎには注意しましょう。八重山ではクースというようです。

缶ジュース
以前は¥100でしたが、本土の\120化にあわせるように\110になりました。