沖縄ビジターズハンドブック沖縄アイランドディレクトリ鳩間島
2003年12月23日加筆修正・2003年12月12日新規作成
◆取材日2003年11月

八重山諸島の鳩間島.人口はわずか数十人.里子制度の島としてもその名を知られる.また,有名歌手,鳩間可奈子の島でもある.この小さな島に何度も通う熱烈なリピーターが多いという.そんな不思議な力を持っている鳩間島,石垣島からの船が月~土の週6便の他,西表島からもわたることができる.便数の関係で,手軽にというわけには行かないところも魅力のひとつだろうか.最低でも数日は滞在してみたい.

鳩間島への行き方
●石垣島から八重山観光フェリー,安栄観光の貨客船が各週3便運航し,結局日曜日を除く毎日便がある.所要約2時間.海が荒れると欠航しやすい.

●石垣島から西表島(船浦または上原)に高速船で渡る.船浦,上原は北風のときは海が荒れて欠航が非常に多い特に冬季.この場合は大原に到着し,各船会社の連絡バスで上原港のデンサー食堂付近で降りる.ここから午前中に郵便船に便乗(1人1000円)か,チャーター(4人以下は1回5000円,5人以上は1人1000円)して鳩間島に向かう.
石垣島からの貨客船が欠航するような天候でもチャーター便は運航可能だったりする.泊まる予定の宿の人に聞いてみよう.

この日は貨客船はあいにく欠航.欠航を知らずに港に行こうとしたら,宿の人から携帯に連絡があり,欠航と代替のチャーター可能を教えてくれた.なお,鳩間島に行こうとする人ははじめにやどの確保からはじめよう.オンシーズンの夏休みや鳩間島音楽祭などのイベントのときは特にお早めに.今回のようなオフに行くとかなりのんびりです.
石垣から西表船浦,上原も欠航だったので,大原に向かう.乗船運賃は船浦までと同じで高いが,大原-船浦間はバス代行される.このマイクロバスがそのバスで,希望の場所で下車できる.


上原港付近のデンサー食堂で下車.あらかじめ宿の人が手配してくれていたチャーター船に乗り込む.この日はかなり荒れていて,船長も今日はちょっとこわいなあと言っていた.だいじょうぶか?波にもまれて大揺れにゆれる.不安になりかけたころ,鳩間島に入港.

軽トラで迎えにきてくれた.あいにくの強風雨.荷物と人間を荷台にのせ宿に.


島の真中の丘の頂上に鳩間灯台.鳩間中森を登ったところにある.


石積みがあり眺めがよい.

鳩間島は歩いて40分ほどで一周できる.このような道路が一周している.ヤギとかもいる.


ゴミ埋め立て.人間が住む限りはどうしようもない問題です.廃車も.適正に処理するには費用がかかりすぎます.特に輸送費が.


今回泊まった民宿島ヌ家ポッポ.ご主人はまだ若手.かの鳩間加奈子の兄.ときにはさんしん片手に熱唱してくれます.飲んでるときなんか鳩間加奈子本人に電話してくれてちょっと私も話してしまいました.
毎晩飲み会が開催されます.泡盛を大量に飲めるように訓練してから行きましょう(笑).



夏季にはやしがにを見に行くツアーが夜にリクエストしだいであります.草をかきわけていくと洞窟が.ロープを降りていくのですが,今回はオフシーズンなのでここまでにしました.11月では小さなやしがにしかいませんで,数はかなり多い.懐中電灯片手に歩くといるいる.大きいもの数十センチにならないと捕獲して食べないという暗黙のルールがあるようです.



宿の外観.プレハブの改良版みたい.泡盛の空き瓶は毎夜高くなっていく...


帰りは安栄観光の貨客船が大幅遅延で到着.さようならー,船のたびならではの光景も.



島が見えなくなるまで,ずっと手を振っている人の姿も.相当な思い入れがあることでしょう.

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