ロンジー

男女とも着用するミャンマーの腰布。ロンヂー, loungyi, longyiとも表記。

ロンジー

南アジア~東南アジアに広く分布する腰巻文化圏。地域によってサロン,サルン(マレーシア,インドネシア),シン(ラオス),ルンギー(インド,バングラデシュ)だったりロンジー(ミャンマー)と呼ばれている.どれも同じような下半身に布を巻くスタイルの衣装である。

英語系辞書にもロンジー(loungyi, longyi),ルンギー(lungyi),サロン(sarong),サルン(sarung)として載っている。

それぞれの国や地域で、民族や男女でも布地の柄や巻き方は異なる。

他の東南アジア各国では洋服文化が広まる中,頑なに伝統を保っているミャンマーでは,都市だろうが田舎だろうがロンジーをはいている人が非常に多い。老若男女問わず,だ。これは特筆すべき点であろう。

ロンジー

首都でも都市でも民族衣装全盛というのは、他の国ではあまり、いや、全くと言っていいほど見られなくなってしまったではないだろうか。

ヤンゴンの会社員でも上着はワイシャツに下はロンジーです。日本でもみんなこうしたら美しいのにー。街の人々は写真のようなロンジー姿である。

近年では、もっとも最大都市ヤンゴンの中心部では若者があまりロンジーを着用しなくなっていると感じる。しかし、それは特殊な状況で、一歩郊外へ出ると全体としては依然としてロンジー派が大勢を占める。

ロンジー

ロンジー

学生の制服もYシャツにロンジー。足元はサンダル。バッグはシャンバッグ。

ミャンマーのロンジーは1枚の布を縫って筒状にしてあり,そこに足を通して腰のところで締めるだけ.とても簡単な衣類である.

ロンジー

男物はおもにチェック柄で地味系の色が多く,女物はインドネシアのバティック柄や花柄など派手なのが多い.また,民族ごとに独特な織柄もある.日本の和風柄の布地はミャンマー人女性に大人気でお土産にすると喜ばれる(綿プリント地115cm幅x2mほど、日暮里繊維街価格で約800円)。

普段着としては綿のもの、結婚式など特別な機会には絹の高級品を着用する。

「ロンジー」は総称で,男性用は「パソー」,女性用は「タメイン」という.地元民はパソー、もしくはタメインと呼んでいる。巻き方は男性がおへそのところの前で左右の布を合わせて締めるのに対して、女性は腰の右か左のどちらかに寄せてたくし込む.右と左は別にどちらでも良いらしい.

ミャンマーに飛行機で行ったならば空港内でロンジーを着た人たちに早速出会うでしょう.ここで,ついにミャンマーにきたと実感するはずです.

暑い国なのでジーンズなどのズボンよりも極めて快適なのは明らか.肌の露出を好まない所なので一石二鳥です.仏教徒の家庭では寺院に行く時はズボンじゃなくてロンジーを着て行くように指導されます。

私もミャンマー滞在中はもとより日本でも家の中ではロンジーです.一度はいたら快適だし、やめられません.日本も腰巻文化圏なら良かったのに.

ロンジーを買う

ロンジー

男性用の既製品の例。このようなビニール袋パッケージで売られているものもあり、このような既製品はすでに筒状に縫ってある。

既製品ではない場合は男女用ともに近くにあるミシンが置いてある縫製屋で筒状に縫ってもらう。数十分ほど,500Ks程度でやってくれる.

普段着用としては3000Ks前後。ヤンゴンなどのロンジー屋が並んでいるようなマーケットではさらに安く手に入れることが出来る。市場に行けば大量に積んであるのですぐにロンジー屋と分かります。

女性はタメインとエンジーと呼ばれる上着を合わせて同じ布地で仕立てる「ワンセット」と呼ばれる上下セットで作ってもらうことも多い。ミャンマー人女性は上下セットのコーディネートのロンジーを着るととても美しく見えますよ!

ロンジーを着る

男女それぞれのロンジーの着方を写真付きで示してあるサイトへリンク。

http://www.gtstourmyanmar.com/japanese/yu/myanmar-dress.html

きれいに着るコツ

男性は前で合わせた布の両端の折り目をきちっとすること。 女性は右か左で合わせた布の端の折り目のラインがきちっと縦になっていること。

だらしなく着てると、「田舎モノ~」などといわれ笑われますので、着るからにはかっこよく、美しく着こなしましょう。

ずれてきたらミャンマー人もやっているように道端で巻き直しましょう。ぱらーんと落ちる前に(重要)。

お土産で買ったロンジーは日本でも活躍。暑い夏の部屋着や寝巻きに最適だ。私もずっと部屋着と寝るときに愛用している。アジアン好きの女性ならロンジーで外に出たら素敵と思います。男性は日本では抵抗がありそうですが、海辺などのキャンプ地で南国気分を味わうのに良い。

ロンジーが気になったあなた、ミャンマーへGO!

ロンジーは持ってないけど着たくなったあなた、ミシンがあれば出来ますよ。