ラノーン(タイ)~コートーン(ミャンマー)国境

Ranong(Thailand)-Kawthaung(Myanmar)

タイ-ミャンマー国境開かれた数少ないポイント

ミャンマーをちょっと体験してみる

2003年12月1日現在の情報です.

コートーンは発音の表記がコータウン,コートンだったり,別名のビクトリアポイントと呼ばれたりします.

バンコクから南へ約450km.アンダマン海に面した小さな町ラノーン.ここから湾をボートで渡りミャンマー最南端の町,コートーンに事前のビザ取得なしに3日間滞在することができる.

一度ミャンマーへ入国し,再びタイに戻ればその時点からのタイの30日滞在許可スタンプが押されるので実質タイ滞在を延長できる.タイに長期滞在する人の間ではポピュラーなルート.そのためにだけスタンプだけ押してもらいに行く旅行者も多いが,それだけではもったいないところだ.

バンコクからラノーンへは飛行機やバス,鉄道+バスというルートがあるが私は鉄道+バスを選択した.7時45分バンコク発の特急列車で南下を開始.徐々に見える景色は田舎になっていき天然ゴムの元になるゴムの木やアブラヤシが植林されている風景を延々と7時間走りつづけた.

チュンポン駅で列車を下車(案内放送などはないので周りの人に聞くか,駅の表示を見るしかない)し,バスに乗り換える.チュンポンからラノーンへは旅行会社が運行するミニバス(90B)や大型バス(70B)がある.ミニバスはたいていその旅行会社の前から出発し,大型バスは駅から徒歩15分ほどのバスストップから出るようだ.そのときの到着時刻により,数軒あたると良い.

ひとつのところで次は何時間もあとだといわれても別なところではすぐにあったりする.また,駅前にはモーターサイ(バイクタクシー)のおっちゃんが待機しているので,自分で行くのがわからなそうだったら彼らにバスストップなりに運んでもらってもよい(15-20B).

チュンポンにも宿があるので夜になってしまった場合などはここで泊まっても良い.

チュンポンからラノーンは快適なハイウェーだがだんだん山がちになってくる.かなりハイスピードで約2時間.大型バスならラノーンのバスターミナルへ,ミニバスなら街中に到着する.

バスターミナルには宿の客引きをかねたモーターサイもたくさんいるので,夜になってしまった場合はラノーンで宿泊することも簡単だ.

ラノーンの街中からイミグレーション,そして港は距離があるのでモーターサイなどを利用することになる.

手続きとしてはまず,港の手前にあるタイのイミグレーションでパスポートに出国のスタンプをもらう.受付時間は8時30分から16時30分と書いてあったが,私が8時30分前に行ってもなんがやっているみたいだったので,正確な時間はわからない.特に滞在オーバーとかがなければすぐにスタンプをくれる.

次に港に向かいボートに乗るわけだが,ボート乗り場は隣接して何か所かある.利用したモーターサイによってはそこと提携しているようなボート乗り場に連れて行かれることもあるだろう.ボートは木造の10人以下しか乗れないような小さいもので,スクリューのシャフトが長い船外機を搭載している.

当然人数が多い方が一人あたりは安くなる.交渉するまもなく荷物を取り上げていってしまう奴も出現するが,料金は乗る前に必ず交渉すること.出入国スタンプが目的なら往復で頼んで1時間くらいだし,宿泊するといった場合には片道で頼もう.

私の場合は1人で片道あたり,ラノーンからコートーンが1回目が350B,2回目が400Bもとられた.なお,コートーンからラノーンは1回目300B,2回目200Bだった.かなり幅があるがその現場現場でまけさせてもこんなに違う.ミャンマー発のほうが安いな.

ボートは片道でも帰りのボートはミャンマー側にもたくさんある.私は船着場でタイの人に,「ミャンマーのホテルは高くて悪い.なんでわざわざ泊まるの?」とか「あぶない」とか言われてちょっとおどろいたが,自分で確かめる以外にはない.

ボートはタイのラノーンを離れ,海を渡る.小型ボートなので少しの波でもゆれます.波しぶきもかかりますのであらかじめご了承ください.

けたたましいエンジン音を立てながら約30分でミャンマー側のちいさな島のチェックポイントに船は着く.ここで入国に際し手数料を支払う.時々船の係員の中には代行してあげるから船で待ってろという場合があるが,ここは自分でやった方が良い.

小さな島の建物内でUS5ドルとパスポートを提出.USドルがない場合は300Bもとられるのでこれは明らかにUSドル払いのほうがレートが良い.あらかじめつりのいらぬようにドルを用意しておくことをおすすめする.

ここでお金を払うとその受領証とパスポートを返してくれる.それをもって先ほどのボートに乗り込みすぐにミャンマー本土に到着.上陸後,桟橋のたもとにあるミャンマー側イミグレーションで先ほどの受領証とパスポートを提出.ここでミャンマー入国スタンプが押される.入国審査官はおそらく同時にすぐに同じ日付の出国スタンプを押してしまうから(入国審査官もスタンプ目当ての人が多いからそうしているのかな),前もって今日は泊まるとかいっておくといいかもです.別に間違って出国スタンプ押されても出国時に修正液とかで消して,その上から手書きで書いたりして正しい日付にしてくれます(笑).パスポートの入国スタンプの日付を確認しよう.12月1日現在では2泊3日まで滞在できる.パスポートは預けません.

桟橋の周辺にはガイドを名乗る人がたくさんいると思います.もし必要だったら値段を交渉した上でガイドしてもらうと良いでしょう.これは人それぞれだからおまかせします.

逆に,コートーンからラノーンへ行くときはまずミャンマー側のイミグレーションで出国スタンプをもらい,ボートに乗りタイ側の港に着く.ボートはたくさんある.

そしてモーターサイなどでタイ側のイミグレーションでタイ入国のスタンプをもらう.なお,タイ入国に際し,イミグレーション敷地内のコピー所でデータ欄とミャンマー入出国スタンプのページのコピーをとる必要がある.2枚3B.これとパスポートをイミグレーションに出し,入国カードを書けばよい.

タイ-ミャンマー国境開かれた数少ないポイント

ミャンマーをちょっと体験してみる

2003年12月1日現在の情報です

港の前には高いホテルがあります(Honey Bear Hotel)が,私はもっと安いホテルがあるとのネットの情報を元にガイド君にとりあえず安いホテルに連れて行ってもらうようにしました.港から10分くらいでしょうか.風に乗ってお寺でマイクで読んでいる唱が聞こえてきてかなり居心地がよい.(写真向かって右側の部屋,ただし左側の部屋は夜間発電機のエンジン音がうるさい.)

(1泊300Bファン,アジア式トイレシャワー共同,420B or US10ドルでエアコン,トイレシャワー付.ただし電力は日没から深夜にかけてしかこないのでエアコンの意味はあんまりないのでご注意ね.)

ガイド君は発音は聞き取りにくいけど(自分も人のこと言えないが)英語ができた.旅行者と接していく課程で覚えたらしい.一方で,英語学校に通ったというガイド君はかなり発音は聞き取りやすかった.

ガイド君に両替を依頼したところ,その辺の店で100B=1450チャットというレートになった.ミネラルウォーターのボトルが120チャット,食堂でコーヒー一杯150チャット,チャーハンとか焼きそばで500チャット,ガソリンが1ビン350チャットくらいでした.この町ではタイのバーツがかなり流通している.チャット払いかバーツ払いかはたまたドル払いか一番自分にとって得な貨幣で払おう.瞬時に計算できないよなあ.

コートーンの町には港の前にマーケットがあり,その周辺には食堂や,商店が集まっている.ちょっと奥まったところにはお土産やが数軒あるのでお土産が欲しい人は立ち寄るといいだろう.

また,文房具に切手が置いてあるので絵葉書を出すのもいいと思います.そこの店の人が預かって出してくれるようでした.郵便事情が悪いといわれているが,はがきは1週間ほどで日本につきました.運が良かったのか.

町の中心部の高台にはお寺がある.港からはぐるーっと回り込んで遠回りしていくのだが,夕方になるとたくさん人が集まってくる.祈りをささげる人,端に座っておしゃべりをする人...次回の旅の際には私もゆっくりしたいなー.

真っ白なタイルがまぶしい.そして金色が太陽に輝く.夜になるとライトアップ.

撮影料は20Bだったり200チャットだったり.

また,周辺にはお寺が数ヶ所ある.私の頼んだガイド君はバイクでいろいろ案内してくれた.

コートーンの人々

街行く人々はロンヂーをはいている人が多い.よくここまで西洋文化に侵出されないで伝統を守っているものだと思う.それが旅行者をひきつける所以であるかもしれない.

ガイド君は私にこれ着なさいといい,ロンヂーを貸してくれた.で,私もミャンマースタイルで町めぐりになった.私はロンヂーファンだから,4枚ほど買い込んで日本に帰ってきた今でも家で着てます.いい感じです.すでに縫製された袋入りのもので1枚80Bでした.お土産用の上等なものは300Bくらい.マレーシアやインドネシアでサロンをたくさん買ってもいるが...

学生の通学風景.白いシャツとロンヂーとシャンバッグ.これがミャンマーの学生のスタイル.

ビルマ語が少しでも話せたらもっとコミュニケーション取れるのに...ということで次回の課題言語はビルマ語に決定.

道路標識の人のイラストもロンヂーを着ています.

次回はビルマ語を少しはわかるようになりたい.