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第2回バリ滞在記 2 出発
8/Nov/2002作成

2002年10月7日

成田空港へ.

出発日.成田空港は遠い.同じ県内からの出発とはいえ,列車の本数が少なく,必然的にかなり早い出発となる.0900に成田に着かなくてはいけないが,出発は0540.JR成田線の快速列車は約1時間に1本.特急優先のダイヤや単線区間ということでこのような本数の少なさだ.0740に空港第2ビルに到着.列車は田舎区間なので,成田-空港第2ビルを除いて座れた.成田空港は相変わらず人が多い.天気は雨が降っており雷もなっている.出発までに3時間以上ある.まずは航空券引換え証を航空券と引き換えるため,カウンターへ.3月はこのカウンターが長蛇の列でまいったが,今回はすいていた.チェックインは830から.しばらく休憩.

830過ぎに電光掲示板がチェックイン開始を知らせたので,チェックインカウンターに急行した.そこでしばらく待ったが,なんとGA881の2番目にチェックインできた.これはいい席が取れそうだと思っていると,機内持込手荷物の重量制限7kgをoverしているから,預けろ,といわれる.文句をいっても仕方ないので,急遽,本とか機内持込する荷物と預ける荷物に分けた.カウンターの前で荷物広げるのははずかしいぞ.しかも,マイレージがここのコンピュータでは積算できないから事後登録にしてくれと.まったくしかたない.ただ,座席は前方禁煙通路側のリクエストどおりエコノミークラスの最前列9Gを確保.

どうにかチェックインがすんで,また時間をもてあます.とりあえず空港内を散歩.と,突然一瞬真っ暗になり,非常用電源に切り替わる.と同時に館内からわぁーという歓声.どうやら停電のようだ.照明こそ暗いものの,カウンター内のコンピュータや電光掲示は通常どうり.さすがにそのくらいはバックアップしてあるのは当然だな.しばらくすると,ただいま落雷による停電が発生しています.復旧までしばらくお待ちくださいとのアナウンス.

出発ロビー内のSTAR BUCKSに入り,コーヒーを頼んだ.そして隣にあるインターネットコーナーでインターネット.メールの送受信,HPの確認を行う.ここは\100/10minだ.

出発1時間前の1000になったので,出国審査場へ向かう.0900ごろはセキュリティチェックが100m以上の列だったが,今はすいている.何の問題もなく通過.あったら困るね.シャトルにのり搭乗口へ.GATE D94..1020搭乗開始.先ほどまでの雨は上がりかけており,遠くには青空が見えてきた.機体はA330-300.搭乗率はお座席が少なくなっています程度だ.エコノミークラスは2-4-2列の座席配置.私の右となり,9HJにはIndonesiaの入国審査官が乗務していた.

客層は家族連れ,カップル,一人旅,おばさん組,など多彩だ.恒例のウェルカムドリンクが配られる.オレンジジュース.離陸待ちがかなり込み合っているみたいだ.定刻1100に動き出したが,離陸したのは1127.離陸後しばらくは寒冷前線の影響で急降下を数回.そのたびに歓声が上がる.時計をJST(GMT+9)から到着地の地方時間GMT+8にあわせる.前回はデジタルカメラの調整を忘れてしまったので,今回は忘れずにカメラの時計も合わせる.以降,時間表記は到着地の時間を採用する.

1200,ランチタイムだ.機内食が配られる.Nasi Gorengみたいだった.機内映画は2本上映されており,英語版のスパイダーマンを見る.途中で乗務している入国審査官が回ってきてEDカード,税関申告書,パスポートを確認し,スタンプを押す.

本とかを読みたかったが,前日の寝不足と,酸素不足で頭痛くなってきたので,寝ることにする.完全に熟睡することはできず,うとうとする時間が続いた.

画面に映し出されるGPSの地図が赤道を越えたことを示す.そして,しばらくして降下を開始した.Baliの上空を通過している模様だ.下は雲が多いところもあり,窓も遠いのでよく見えない.南向きだった飛行機が旋回し東向きになり,高度をどんどん下げていく.窓の外には海が近づいて見え,右手にバドゥン半島が近い.まもなく飛行機は滑らかにNgrah Rai International Airportに着陸した.これはうまい着陸だ.前回のBali行きでは古い機体のためか,座席上部のラックが開いたり,酸素マスクが一部の座席で降下してきたりと,客が驚くような事態になっていたが今回はそういうことは特にはなかったようだ.1738着陸.7時間11分の飛行だ.

Baliへ上陸.あったかいあたりまえだ.入国審査は機内で完了しているので,空港での流れはスムーズだ.パスポートを見せるだけで通過.次に荷物を受け取る.これが時間かかるのは仕方ない.どこの空港でも共通だ.けっこうサーフィンをするためにくる人が多い.サーフボードを引き取る若者の姿が目に付く.ようやく荷物を発見.うわさに名高いポーターがしつこいと言うことは特になかった.税関を抜ける.前回のBali行きではホテルまでの迎えがあったが今回は自力でホテルまで向かう必要がある.日はすでに沈みかけており,あたりは暗くなってきている.

空港からはエアポートタクシーくらいしか交通がないため,タクシーで向かうことにする.空港発のタクシーは専用のタクシーカウンターで先払いのチケットを購入する仕組み.エリアごとに料金が定められている.両替をしないとタクシーにも乗れないのでレートは悪いが空港で10000円両替する.だまし両替屋がBaliには多いので,マニュアルどおりに,金額を数え,間違っていないことを確認.レートは1円Rp.70だ.

とりあえず,空港にいるのだからガルーダのオフィスを見つけて帰りの飛行機のリコンファームをする.ガイドブックか何かの情報によると,ガルーダのオフィスが国内線ターミナルと国際線到着ターミナルの間にあるというので徒歩で国内線ターミナルへ向かう.やはり,白タクの運ちゃんからタクシー?の声がかかる.しかし,国内線ターミナルに着くまでにはトイレしか見つけられなかった.国内線ターミナルを過ぎてあれぇ?ないなあと思っていると,国内線ターミナル脇にガルーダのオフィスを発見.国際線到着から徒歩5分くらいだ.

この空港の雰囲気と,Indonesiaのタバコの特有なにおいでBaliにいることを実感できる.国際線と比較すると国内線のほうがローカルな雰囲気である.あたりまえだ.インドネシア人の比率がかなり高い.

ガルーダのオフィスに入る.チケットを差し出し,リコンファームをお願いする.泊まっているホテルは?と聞かれたがまだ決まっていない.と答えた.すると,出発日は1900までに空港にきてくれとの回答.このやり取りはすべて英語だった.一応,リコンファーム完了なのか?念のために期限の搭乗72時間前までにもう一度やってみようと思いながら,カウンターを後にした.

あたりは日没後の様子.いよいよタクシーだ.荷物を持ってまた国際線まで戻るのは面倒なので,近くにあった国内線のタクシーカウンターに向かう.とりあえず,地名のUbudまでと告げると,どこのホテルかと聞くので,あらかじめ日本にて手配してきたArtini Cotages 1というRp.115,000だというので支払う.奥に掲示してあった価格表にもそう書いてあったのでとりあえずボッタクリではないだろう.しかしこのタクシーの価格は年々上昇している.ガイドブックにはもっと安い価格が書いてあった.

支払うと,マジックで番号を書いてあるチケットを渡される.で,車がくるからちょっと待ってろと.どうやらその番号と同じ車体番号の車に乗るらしい.

しかし,一向にその車がこないばかりか,後続の人たちがどんどん出発しているではないか.まさかボッタクリか?待てども一向にくる気配がない.近くの係員に聞くと,今くるから待ってろ.それでも来ないので先ほどのカウンターにこの番号の車来ないんだけど,と申し出る.すると,窓口の係員は先ほどの番号を消してほかの番号を書いた.しかし,状況は変わらず.待っても後続の人が出発していくばかりだ.南国=テキトウなところだからこんなもんかと思うしかない.さすがBaliである.日本だったら怒っているところだが,ローカルルールにしたがい,怒らないでおく.再度カウンターに出向き,この番号も来ないぞ,という.さすがにその係員もこれはおかしいな,という表情で,マイクに向かってインドネシア語でその番号を繰り返し叫んでいる.無線のマイクだろうか.今度はここで待ってろというので待っていると,全く違う番号のタクシーが来た.大丈夫か?と思いつつそのタクシーに乗る.この件でかなりの力を使ってしまった.到着したばかりなのに.

ここからUbudまでは車で約1時間.空港を出ると夜の通りにSELAMAT DANANG DI BALI (ようこそBaliへ)という看板が明るくライトアップされているのを目にする.また,彫像やBaliの建造物を見るとやはりBaliに来たぞという感じがする.それと,戻ってきたんだという思い.これはBaliにはまったという証拠でもある.どうですか皆さんは.

市街地の排気ガスはひどい.公害だなこれは.鼻がそのにおいに慣れるまでは排気ガスがかなりきになる.整備していない車両が多いのだろう.

この運転手はゲームセンターにあるスリルドライブのゲームのような運転をする.空港からデンパサール郊外までバイパスを通るのだが,時速100km/h,車間距離10cmの世界の運転だ.それで車線を右に左に.ほんとうにゲームの世界である.その驚異的な運転技術のために,乗っているこちらは常に心臓に悪かった.しかし,タクシー乗り場での遅延を大幅に短縮してくれた.

途中タクシーの運ちゃんはDo you speak English?とか,You smorking?とタバコをさしだしてくれもしたが,あいにくタバコ吸わないんです.このたびでは何人かからタバコを勧められた.コミュニケーションの1つのツールとして使えるものなのだろうか.

車はバイパスを外れ,暗い道へと入っていく.スピードは100km/hを下回るものの超特急だ.途中でガムランの音色が聞こえてくる.これもやはりBaliに来たことを感じされるひと時である.途中,どこを経由してきたか全くわからないが,UbudのJl. Monkey Forestに入ったことを確認できた.移動中はどのような道で来たか常に追尾しないといられないたちだが,良い地図が無い,暗い,ランドマークが無いときては仕方ない.

私が調べた限りではArtini Cottagesは1,2,3と3つ存在するらしい.運チャンはそれを知らずに,Artini Cottages 2の前で車をとめた.私がNo.1の方だといってもそんなもの無いと思い込んでいる運転手には理解できないらしく,ガイドブックの地図を見せる.幸い2と1は近かったのですぐに到着した.最後は運転手氏は道端の人に聞いていた.

ようやく到着すると,運転手氏はチップよこせと.私はお断りしたら,じゃあいいよとあっさり引き下がる.

ホテルの前に着くと,前にいた人が,中に通してくれ,名前も何も言わないのにあなたの部屋はここだ.と.一通り部屋をチェックしたあと,荷物を置いてフロントに向かう.1937到着.長い旅だった.

ホテルバウチャーをわたし,チェックインシートに名前などを書く.日本で3000円支払って取ったこのホテルは現地の公示価格はRp.100,000.2倍以上の値段を払ったことになるが仕方ない.中間マージンが驚くほど高いのだろう.書式に記入すると,従業員氏が,さっそくツアーの話を持ちかけてきた.それも,明朝午前3時に出発して,Batur山日の出トレッキング,Besakih寺院,Tirta Empul寺院をまわるツアーだ.今2人参加者がいる.1人で行くとすごい高いからいいチャンスだとすすめる.わたしはここに着くまでにかなり疲れていた.翌未明午前3時におきるのはかなり大変だ.スペシャルプライスでRp.350.000ガイド,車,ガソリンすべて込みという.せっかくだから,勧誘に乗って行ってみることにした.そうと決まっては即座に寝る必要がある.夕食も食べなくてはいけない.とりあえず外に.前にArtini Warung があったので,まよわずそこにはいる.Mie Goreng Rp.9000,Pineapple Juice Rp.5000.日本人客を1名見る.食べ終わると部屋に戻り,寝る.

今日は長いのか短いのか1日が過ぎた.空港からホテルに着くまでにいろいろとBaliを実感したが,暗い中の移動だったのでまだ遠い外国に来たという実感が無いという感じがするのもまた事実である.

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